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  • 2026.05.9

はじめに~chillspacexに込めた思い~

「はじめに」~chillspacexに込めた思い~

52歳のとき、ようやく自分を許すことができた気がした。

家族という「普通」がないなら、「普通じゃない人生」を堂々と歩けばいいだけなんだと思った。

母が最期に残してくれた「どこでも好きなところへ行って、自分の思う人生を、好きなように、自由に生きなさい」という言葉は私を救う言葉となった。

世間には、家族や蓄えといった「人生の正解」を描いた地図がたくさん溢れている。

けれど、そのどちらも持たない私にとって、それらはいつまで経っても目的地へ着くことのできない地図だった。

それは誰のせいでもなく、一般常識に背を向けて生きてきた私自身の責任であり、選択の結果。だから、まわりからどう思われようと、私自身は1ミリも後悔もしていない。

多くの人が感じる「ひとりの寂しさ」を感じず、「ひとりの幸せ」を感じる私は、本当にひとりの耐性が強いのだと思う。

世間では、「ひとり」=孤独、「ひとり」=悪、のように語られることが多いけれど、私にとっての「ひとり」は、それらとは大きく違う。

そんな「ひとり」のエキスパートである私だけれど、では誰ともかかわらずに生きていきたいのかと言われると、全くそうではない。

私は「ひとり」が好きなのと同じくらい「人が大好き」なのだ。

だから、自分の感性に合う、ひとりを生きる、面白い人たちに出会える場所がほしいとずっと思っていた。

それが思いがけず現実味を帯びてきたのは2021年だった。

山林に、友人の協力のもと、自分自身で小さな家を建てようと決めたからだ。

完成したら、何か自分でできる仕事を作り、そこにひとりの人たちが集まるスペースを作りたいと考えていた。

19歳からのひとり旅で、国籍・年齢・性別関係なく、つながれる、ひとり旅の素晴らしさに魅了され、「メキシコでカバーニャをやりたい」という密かな願望を持っていた。しかしながら、実現へ動くことはできずにいた。

それが、52歳で自由の身になったのをきっかけに、場所も形も違うけれど、その夢の場所に向けて動き始めることとなった。

そんな大きな決意で挑んだプロジェクトだったけれど、コロナ後の建築費の高騰、インフラの問題などなど、、、涙と笑いの難関に数々ぶち当たることとなった。結果、山林プロジェクトは断念することとなってしまった。

仕事も辞め、家財道具のほとんども処分し、お金と時間を使い、強い決意で挑んだので、正直落胆というか、色んな意味で人生ゼロの状態になってしまい、どう生きていけばよいのかもわからなくなった。

それからここまでの日々は、ただ生きているだけのような日々だった。

今振り返ると、あのとき上手くいかなくて結果としては本当によかったので、やはり人生というのはうまくできているのだなと改めて実感している。

とはいえ、「思い描いていた場所をつくりたい」という思いが心の中から消えることはなかった。

未練がましいとは思いつつも、いつか何かの形でそんな場所を作れるかもしれない。
だから、その過程だけでも記録しておこうと、このサイトを作っておいた。

【chillspacex】というのは、いつか世界のどこか(X)実在する場所ではなくネット上かもしれないけれど、ひとりのみんなが集まって、のんびり(chill)リラックスできる場所(space)を作りたい、そんな思い、意味を込めて考えた。

語呂のいいchillspaceではなく、chillspacexにしたのは、Xが「まだ見ぬ場所」を意味するから。そして私のあだ名がXimeヒメだから。どこになるのかも、いつになるのかもわからない、でもXデーは必ず来る。

このサイトchillspacexは、多数派のテンプレートを選ばなかった私の、現在進行形の実験記録の場。同じように「自分だけの人生の地図」を探している人が、ふらりと立ち寄ってくれたら嬉しい。ひとりを生きるみんながつながる、そんなチルスペースに、なれたらいい。

 

 

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